東京都文京区にある、ホテル椿山荘東京(ちんざんそうとうきょう)という格式高い結婚式が行われるホテルをご存知でしょうか?実はこのホテル椿山荘、立派な日本庭園を有しているのですが、なんとその庭園内に七福神様と仏閣、神社が鎮座しています。今回はホテル椿山荘東京庭園の七福神と寺社を紹介します。
椿山荘の七福神めぐり
ではまず七福神めぐりから!
七福神以外にも、魅力的なスポットがたくさんあったので併せて紹介しますね。
私は椿山荘の正面入口からプラザ(来客受付のある建物)に入り、庭園へ向かいました。
庭園には、地下へ降りていってこのドアから入りました。
庭園へ降り立ち、少し進むとこのような案内看板が…。
椿山荘七福神(+一福神)めぐり…?
七福神様の他に、もう一福神、合計で八福神(?)が庭園内にいらっしゃるということでしょうね。探していきましょう!
まずは大黒天から。庭園内の幽翆池(ゆうすいち)という大きな池を反時計周りに歩くとすぐにいらっしゃいます。
うーん、どうしても柵が写る…。
椿山荘の七福神は、コミカルな石像タイプのようですね。
大黒天の手前にある羅漢石も面白いデザインでした。
江戸時代の画家、伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)さんが下絵をデザインした羅漢石で、京都伏見の石峰寺から大正時代に移したものとのことです。
続いて弁財天です。大黒天からさらに進み、橋を渡った先に階段があり、その手前にいらっしゃいます。
弁財天の手前の橋から見える、綺麗な滝も見どころでした。五丈滝(ごじょうたき)というそうです。
弁財天のところの階段を進むと、左側に福禄寿がいらっしゃいます。
福禄寿からさらに階段を進むと分かれ道があります。分かれ道を右を進むと、毘沙門天がいらっしゃいます。
続いて、三重塔(詳しくはのちほど)をぐるっとまわり、道なりに下っていくと、布袋和尚がいらっしゃいます。
布袋和尚からどんどん進み、白玉稲荷神社(詳しくはのちほど)を通り過ぎたところを、左へ降りていくと、寿老人がいらっしゃいます。
寿老人からさらにすすむと、樹齢約500年といわれる椎の木、御神木があります。
御神木のすぐ近くには、椿山荘庭園のもう一つの入口、冠木門があります。
私は正面入口経由で庭園へ入りましたが、こちらから入ることもできます。
開いているのは、10時から21時半までとのことです。
御神木を堪能した後は、池方面へ戻るようなルートで進むと、七福神めぐり最後の恵比寿神がいらっしゃいます。
七福神めぐり終了です!
…と言いたいところですが、椿山荘七福神は、もう一福神いらっしゃるんでしたねw
こちらが八福神めの、庭の神です!
ニワトリの後ろ姿に似た石像ですね。
2009年から椿山荘七福神の仲間入りした、庭園の守護神だそうです。ガーディアンですよガーディアン!カッコイイ…。
あ、ちなみに庭の神の場所ですが、シークレットとして目立たない場所にあるかと思いきや、七福神めぐりを進めている途中、普通に見つかりましたw
なお、庭園の案内図は椿山荘公式サイトでPDFファイルが配布されています。
庭の神以外の七福神の場所も載っているので、散策の時に確認すると便利です。
庭園・アクティビティ | 東京のホテルならホテル椿山荘東京。【公式サイト】
ちなみに私は、公式サイトで案内図が配布されていることを知らなかったため、案内図を用意せずにうろうろ散策していたのですが、冠木門の付近にいらっしゃったホテルスタッフのおじ様に、紙の案内図をいただきました。
また、このスタッフのおじ様、すごく親切で、冠木門からの見える景色は、かつては浮世絵にも描かれたことや、椿山荘庭園の豆知識など10分ぐらい色々とお話してくださり、ついでにホテル椿山荘の季刊誌もくださいました。
ありがとうスタッフのおじ様!私もこういうおじ様になりたいものです。
さて、続いては庭園内の寺社を紹介しますね。
圓通閣への参拝
七福神のうち、毘沙門天と布袋尊の近くにある三重塔、圓通閣(えんつうかく)の紹介です。
御由緒
こちらの三重塔は、広島県賀茂郡にある竹林寺にあったものでした。建てられたのは、建築工法や細部の様式から、室町期と推定されていますが、はっきりとは明らかにされていないようです。
大正時代の強風の影響で二層目・三層目が大破した状態であったのですが、大正14年に藤田男爵の目にとまり、大正14年に目白の森に移築されて現在に至ります。
唐突にお名前のでてきた藤田男爵というのは、藤田財閥(現在の中核はDOWAホールディングス㈱という環境事業・金属事業を行う会社)の2代目当主で、椿山荘の庭園は、かつてはこちらの藤田男爵の所有でした。
平成22年には、移築されてからは初となる大改修が行われ、新たに本尊として聖観世音菩薩を祀っています。圓通閣という名称も、このときに授けられたそうです。
参拝写真
布袋尊の近くからの写真です。少し離れて見ても存在感ありますね。
全体を撮った写真です。
真正面です。御由緒によると、1層目は大破していないようなので、こちらの建材は建てられた当時のままのはず。
つづいて、白玉稲荷神社へ参拝します。
白玉稲荷神社への参拝
白玉稲荷神社は、七福神の布袋和尚の少し先に鎮座しています。
御由緒
大正13年に京都の下鴨神社にあった社殿を譲り受けて移築したものです。
さらに翌年、伏見稲荷明神から白玉稲荷を勧請(かんじょう→神仏の分霊をお迎えすること)して、椿山荘の守護神としています。
参拝写真
こちらが白玉稲荷の鳥居と拝殿です。
稲荷様、表情が凛々しい(むしろ、けわしい?)ですね。守護神として頼もしい限りですね。
あとがき
ホテル椿山荘東京の庭園は、結婚式関係やホテルの利用時でなくても、入ることができます。買い物や食事のみの利用も可能のようですからね。
もっとも、格式高い式場・ホテルなので、あんまりラフな格好で行くと浮いてしまうかもしれません…w
今回のホテル椿山荘東京庭園の七福神・寺社めぐりは、結婚式に呼んでいただいたことがきっかけで知り、行うことができました。
当日、椿山荘へ着くまで庭園の存在を知らなかったんですよ…。調べたのは目白駅までの路線情報ぐらいw
それなのになんでじっくり参拝としているかというと、実は式が楽しみすぎて開始時間より2時間ぐらい早く椿山荘へ到着していたんです。
さすがに張り切りすぎたかなぁと思っていたところ、庭園へ降りたらなんと七福神めぐりがあるじゃないですか!
さらには趣のある神社仏閣も…!
呼んでくださった新郎に感謝ですね。
また、結婚式はすばらしく、皆さん笑顔で、とても盛り上がりました。
新郎新婦お二人の幸せを心よりお祈りします。